絵本『おぞましい二人』のおぞましさが想像以上だった
こんにちは!まねです٩( ᐛ )و
前回、朝を楽しくするためのアイディアという記事を書きましたが、
今朝、気合い入れて朝の日差しを浴びたところ、
ポジティブ効果テキメンでした!ヤッホイ!
まだまだ寒い朝は続きますからね!
頑張って乗り切りたいです。
さて、今日はおよそポジティブとは無縁の記事です。。
『おぞましい二人』エドワード・ゴーリー
僕は本屋でピックアップされていたのを偶然見つけたのですが、
平置きされた本から怪しいオーラでまくってました。
はらぺこあおむしの横に置いてはおけませんね。
あらすじ
1960年代にイギリスで起きた「ムーアズ事件」をもとに描かれた、実話。
序盤はハロルド・スネドリーとモナ・グリッチの
それぞれの悲惨な幼少期が語られる。
酒浸りの両親から生まれ、
小動物を殺し、
ポルノ本を万引きし、
いじめられ、疎外された記憶。
やがて二人は自己啓発的な集会で出会い、
似た者同士のお互いを慰め合う。
しかし子供には恵まれない。
やがて二人はある仕事を成し遂げるために準備をする。
●
仕事を終えて瑣末な食事をとる。
仕事は繰り返されたが、
二人は逮捕され、
それから二度と会うことはなかった。
二人は精神病棟の中で息をひきとる。
感想
この絵本には救いとなる部分が何一つありません。
犯罪者の悲惨な障害を、客観的に、あるがままに映し出しています。
犯罪者に救いの手を差し伸べるでもなく、
そうさせてしまった社会を風刺しているわけでもない。
ただただ、悲惨で痛々しんです。
これが小説ならば、こんな犯罪者が登場すれば、
どこかに救いや意味らしいメタファー(提示のない、シーンのふくみ、たとえ)が
生まれるだろうけど、
この絵本は、あくまで、「この人間の生涯の記録」というところで止めている。
読者は、
深く考えず、意味を考えず、
感じたままにおぞましい気持ちを味わえばいい。
大人の絵本と言っていいのか、、それすら怪しい。
そう僕は思いました。
作者のエドワード・ゴーリーは
どうしても書かずにいられなかった作品と言っています。
悲惨すぎて、不快になった自分は健全だってことがメタ救いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。