『マネログ』 ポジティブな書評

本が読みたくなるブログを目指して

本が読みたくなる小言。ネタバレしても面白い⁉︎

こんにちは、まねですー

 

5年くらい前に一度読んでいた小説を、

最近になって読み返してみたところ、その時に感じた雰囲気とは全く違った

印象を受けて、驚いた。

その時とは僕の立場というか経験値が、少しは増えていたからかもしれない。

 

 

面白い本はネタバレしても面白い。

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僕は「面白い本はネタバレしても面白い」と思っている。

これは、小説だけに限らず、映画や漫画なんかでも言えることで、

基本的にネタバレをして損するという感覚はあまりない。

 

と言っても、例えばそれが驚異のどんでん返しモノだったり、

小説で言ったら叙述トリック(男と思ってた登場人物が実は女だったり、

青年だと思ってた人が老人だったりする、文章表現ならではのトリック。

実写化不可能なものが多い)ってのが事前にわかっていたりする場合は

さすがにその部分が作品のキモになってくるから、

ネタバレしないようにはするけど。

 

なぜネタバレしても全然平気なのか。

それはネタバレした状態ならではの楽しみ方を熟知しているから。

 

初見でなければ楽しめないワクワク感があるのと同じように、

ネタバレしてからでないと楽しめない、作品の味わいがある。

 

仮にすでにある程度、情報を持っている状態から作品に触れるとする。

その時にネタバレ済ならではの感覚で作品を楽しむことができる。

 

例えば、、

  • 「あれ?聞いてた話と違うじゃん」
  • 「あ〜、それで聞いてた話に繋がるのね」
  • 「記事には、あんなこと書いてあったけど、こういう風にも解釈できるよな」
  • 「うわっ、びっくりした! そんなこと教えてもらってなかったから」
  • 「あいつが言ってたとこ、ここか。だからあいつ、あんな言い方したのか」
  • 「言葉にならないほど感動した…。読んだレビューに収まらないほどに…」

 

こんな感じ。

これらは全部、ネタをバラしてからじゃないと生まれなかった感情とか考察で、

僕はこの部分を感じて楽しむことが大好き。

 

でもって、普通に読書とか映画観賞とかするときは、初めて読む、または観る

作品のことが多い。

つまり読書で言えば、ネタバレ読書より初見読書の方が、圧倒的に多い。

厳密に言えば初見読書も「レビューで面白いことは知っている」とか

「作家がファンだから」といった些細なネタバレの確認作業なのではあるけど。

 

とにかく、もしネタバレ読書を楽しめる感覚を持っているので

あれば、初見読書はいつもやってるのだから、たまには思いっきり

ネタバレして見ることをお勧めします(笑)ただし、作品選びは重要です>_<

 

 

小説は二周目、三周目が面白い。

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小説は二周目、三周目と読み返すごとに味わいが増します。

これもいわばネタバレですね。ネタバレにネタバレが重なって

感情移入と考察が深まり、愛着もあいまって、素晴らしい読書体験になります。

そしてそうするうち、自分の精神の成長を必ず感じることができます。

わからなかった部分が、はっきりと輪郭を持ってわかるようになるのです。

子供の頃観たアニメを、大人になって観たら、「こんな意味だったのか」

「けっこうエグいな」と思うようになるアレと同じです(笑)

 

 

なるべく若いうちに、少し背伸びをして、難しいと思うような本に

触れることをお勧めします。

できれば10代、20代のうちに、本という本、全てに貪欲に触れて

おきましょう。意味がわからなくてもいいんです。

そして30代になったとき読み返す。40代になったときまた読み返す。

その本は、成熟したあなたにとって、全く違った魅力を持つでしょう。

それは成長の実感が後押しする貴重な読書体験です。

 

やっぱ読書ってええわ〜w